FIRST AID
ファーストエイド スポーツ現場における外傷の応急処置
 後編



STEP 4 皮膚などにきずのあるケガの応急処置・止血法
 頭部を化膿させない正しい処置、直接・間接圧迫止血法など

STEP 5 頭部外傷への対応
 脳震盪による各種症状の見分け方と対応の仕方など

STEP 6 重度の意識障害への対応
 意識がない場合の対応と応急処置

(31分)


企画製作:財団法人日本体育協会
監修:山本利春、諌山和男、福林徹、村木良博
制作:桜映画社

推薦のことば

 スポーツにケガはつきものとよく言われます。しかし、ほんの小さなケガでも最初の処置を怠ったために、ケガが長引いたり後遺症を残してしまい、その後のスポーツ活動に支障をきたすことも少なくありません。最初の処置に最も携わりやすいのは現場の指導者です。なぜなら、スポーツ現場で起きる外傷などのアクシデントは、通常、医師のような医療専門家やアスレティックトレーナーがいないところで発生しているからです。
 一方、自分の思い込みや認識不足で誤ったケガの手当てやアドバイスを行っている選手や指導者も多いという実状もあります。したがって、スポーツ現場にいる指導者、あるいは選手は、正しい応急処置の方法を身につける必要があります。
 近年のスポーツ医学の発展は目覚ましく、「突き指は引っ張れ」「捻挫したらシップを貼る」といった誤った処置が見直され、医科学的な裏づけを踏まえた効果的な方法が普及してきました。本来、全ての指導者が正しい知識を身につけた上で指導にあたるべきです。
 このビデオは、あなたがスポーツ傷害が発生した現場に居合わせ、応急処置実施者すなわちファーストエイダーとなったときのことを想定して、より具体的にその方法を解説しています。特に指導者にとっては最低限必要な応急処置の知識をまとめてあるといえます。
 多くの指導者に見ていただき、より安全なスポーツの現場がひろがっていくことを願っています。(山本利春)