公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト(6)予防とコンディショニング

日本体育協会 編、2007年発行

A.コンディショ二ングの把握と管理

はじめに

@ コンディショニングとは

  1.コンディショニングの概念
  2.コンディショニングの目的
  3.コンディショニングの要素
  4.コンディションを崩す要因
  5.コンディショニングとスポーツ医学のかかわり

A コンディショニングの要素(把握と管理)

  1.身体的因子
    a. 代謝系
    b. 柔軟性(柔軟性・関節弛緩性)
    c. 身体組成
    d. 免疫系指標
    e. 神経系指標
    f. 技術系指標(スキル・フオーム・動作)
    g. 筋力系指標
  2.環境的因子
    αシューズ
      a. シューズの基本機能
      b. コンディショニングにおけるシューズの重要性
    βウェア
      a. スポーツウェアに必要な機能性
      b. 春夏用の製品について
      c. 秋冬用の製品について
    γ用具・道具・防具
      a. 道具とコンディショニング
      b. 防具とコンディショニング
  3.心理的なコンディショニングについて
    a. アスレティックトレーナーが行う心理的コンディショニング
    b. 興奮水準のコントロール
    c. 思考方法をコントロールする

B 評価法

  1.コンディション評価の必要性
    a. 競技成績とコンディションの関係
    b. コンディションを正確に評価する
    c. コンディション評価の情報共有
  2.コンディション指標および評価法
    a. 身体的因子
    b. 環境的因子
    c. 心因的因子
  3.コンディション評価
    a. コンディション評価
    b. コンディションの評価指標
    c. コンディション評価の実際
    d. 効果的な評価を行うための留意事項

C トレーニング計画とコンディショニング

  1.トレーニングの基礎
    a. 超回復とは
    b. 超回復が起こるための休息期間
    c. 筋収縮に必要な ATP
    d. ATP を産生するメカニズム
    e. 無酸素性・有酸素性の競技別貢献度
    f. エネルギー供給系と筋線維タイプ
    g. 筋線維の収縮様式
    h. 筋収縮様式と力一速度関係
  2.トレーニングの原則
    a. 特異性の原則( SAID の原則)
    b. 過負荷の原則(オーバーロードの原則)
    c. 漸進性の原則
    d. 意識性(自覚性)の原則
    e. 全面性の原則
    f. 個別性の原則
    g. 継続性(反復性・可逆性)の原則
  3.ピリオダィゼーション(期分け)
    a. ピリオダィゼーション理論の背景
    b. ピリオダイゼーションのサイクル
    c. 有酸素性トレーニング
    d. トレーニング周期の考え方
    e. トレーニング周期と競技シーズンの対応
  4.トレーニングカテゴリー
    a. レジスタンストレーニング
    b. スピードトレーニング
  5.プログラム立案・設計
    a. レジスタンストレーニングのプログラム
    b. 有酸素運動のプログラム立案・設計

B.コンディショニングの方法と実際

@ 競技力(パフォーマンス)向上を目的としたコンディショニングの方法と実際

  1.コンディショニングトレーニング(機能向上,回復,向上 )
      a. 代謝系トレーニング
      b. 筋力トレーニング
      c. コーディネーショントレーニング
      d. スタビリティトレーニング
      e. アジリティトレーニング
    ○代謝系トレーニング(有酸素,無酸素)
      a. 代謝系トレーニングプログラムの変数
      b. トレーニングの種類
    ○筋力トレーニング
      a. 基本事項
      b. エクササイズ
    ○コーディネーショントレーニング
      a. 各種トレーニング
    ○スタビリティトレーニング
      a. 腹筋群強化のエクササイズ
      b. 股関節周囲筋群強化のエクササイズ
      c. 立位でのエクササイズ
    ○アジリティトレーニング
      a. ラダー種目
      b. ミニハードル種目
      c. コーン(マーカー)種目
      d. ボールドリル
      e. リアクションドリル
      f. 複合ドリル
      g. 動作上の注意点
  2.スプリントとエンデュランストレーニング
    ○方法
      a. スプリント種目 とエンデュランス種目に求められる要因
      b. スプリント能力を高めるためには
      c. エンデユランス能力を高めるためには
    ○実際
      a. スプリントトレーニング
      b. エンデユランストレーニング
  3.サーキットトレーニング
    ○方法
      a. サーキットトレーニングの概要
      b. サーキットトレーニングの効果
      c. サーキットトレーニングの手順
      d. サーキットトレーニング実施上の留意点
      e. サーキットトレーニングの種類
    ○実際
      a. サーキットトレーニング特有の負荷特性
      b. 運動時間の設定
      c. インターバルの設定
      d. 負荷コントロール(スピード・体重・道具その他)
      e. 目的に応じた種目の組み合わせ方(具体的なサーキットの例)

A 傷害予防を目的としたコンディショニングの方怯と実際

  1.ストレッチング
    ○方法
      a. 目的
      b. 基礎知識
      c. 種類と特徴の把握
      d. 使い分け
      e. スポーツ傷害とストレッチング
      f. 効果的に進めるために
    ○実際
      a. スタティック
      b. 徒手抵抗
  2.テーピング
    ○総論
      a. テーピングの目的
      b. テーピングの効果
      c. テーピングの有効性
      d. テーピングにおける基本的注意
      e. テーピング用テープの種類と特性
      f. テーピングの主な名称
    ○各論
    a. テーピングを実施する際の準備および注意事項
    b. 身体各部のテーピング

B 疲労回復を目的とした方法と実際

  1.スポーツマッサージ
    a. スポーツマッサージの目的と分類
    b. スポーツマッサージ実施上のポイント
    c. スポーツマッサージの生理的作用
    d. スポーツマッサージの禁忌
    e. スポーツマッサージの基本手技
  2.アイシング(クーリング)
    a. 冷却による疲労回復の理論的背景
    b. アイシングの禁忌・一般的注意事項
  3.アクアコンディショニング
    a. 水の特性と身体機能改善への応用
    b. アクアコンディショニングの方法
    c. アクアコンディショニングの条件選択
    d. リコンディショニングへの応用

C ウオーミングアップとクーリングダウンの方法と実際

  1.方法
    a. ウォーミングアップ
    b. クーリングダウン
  2.実際
    a. ウォーミングアップ
    b. クーリングダウン

D フイットネス(基礎体力)チェック

  1.基礎体力とは何か
  2.体力測定の目的を明確化する
  3.筋力の測定
    a. 筋力とは
    b. 各種筋力測定方法
    c. 筋活動様式と測定装置
    d. 握力の測定
    e. 脚伸展力の測定
    f. 傷害予防と脚伸展力の関係
  4.筋持久力の測定
    a. 筋持久力とは
    b. 上体起こしテストの測定方法
    c. 傷害予防と腹筋力の関係
  5.筋パワー(瞬発力)の測定
    a. 筋パワー(瞬発力)とは
    b. 垂直跳びの測定方法
    c. 立幅跳びの測定方法
    d. ボール投げ(ソフトボール・ハンドボール)の測定方法
    e. 脚仲展パワーの測定方法
    f. 自転車エルゴメータを用いた筋パワー測定方法
  6.全身持久力
    a. 全身持久力とは
    b. 最大酸素摂取量の測定法
    c. 無酸素性作業闘値の測定法
  7.柔軟性
    a. 柔軟性とは
    b. 柔軟性の測定方法
    c. 距離法
    d. 角度法
    e. 傷害予防と柔軟性の関係
  8.敏捷性
    a. 敏捷性とは
    b. 反復横跳びの測定方法
  9.測定時の留意事項

E フィールド(専門体力)テスト

  1.最大パワー
    a. 垂直跳び
    b. 立幅跳び
  2.無酸素性持久力
    a. 300 m シャトルラン
  3.有酸素性持久力
    a. 12 分間走
    b. マルチステージテスト
  4.間欠的持久力
    a . YO - YO 間欠的持久力テスト
  5.アジリティ(敏捷性)
    a. へキサゴンドリル
    b. エドグレンサイドステップ
    c. プロアジリティテスト
    d. T テスト
  6.スピード
    a. 30 , 40 , 50m スプリント

F 身体(組成)測定,柔軟性テスト

  1.身体(組成)測定
    a. 密度法による身体組成の測定
    b. 皮下脂肪厚法
    c. 生体電気インピーダンス法
  2.柔軟性テスト
    a. 長座体前屈
    b. 立位体前屈
    c. 指椎間距離
    d. 大胸筋のテスト
    e. 小胸筋のテスト
    f. 腸腰筋のテスト
    g. 大腿四頭筋のテスト(殿―踵長,踵殿間距離)
    h. ハムストリングスのテスト
    i. 股関節内転筋群のテスト
    j. 大腿筋膜張筋のテスト
    k. 下腿三頭筋のテスト

C.競技種目特性とコンディショニング

@ 冬季競技

  1.氷上種目(スピードスケート)
    a. スケート競技の競技特性
    b. スケート競技の傷害報告
    c. スピードスケート競技者の腰痛症のコンディショニングプログラム
    d. シーズン中の身体のケア
  2.雪上種目(スキー)
    a. 股関節を柔軟に活用したスクワットポジション
    b. 股関節
    c. 体幹
    d. 肩甲骨

A 記録系競技

  1.陸上競技
    a. 練習前:競技前(ウオームアップの場面で)
    b. 練習後:競技後(クールダウンの場面で)
  2.水泳競技(競泳,シンクロ,飛込,水球)
    a. 水泳アスレティックトレーナーの役割
    b. 競泳の競技特性
    c. 競泳の障害要因
    d. シンクロナイズドスイミングの競技特性
    e. シンクロナイズドスイミングの障害要因
    f. 飛込の競技特性
    g. 飛込の障害要因
    h. 水球の競技特性
    i. 水球の障害要因
    j. 水泳競技のテーピング

B 球技系競技

  1.サッカー
    a. サッカーの競技特性
    b. コンディショニング総論
    c. パッシブなコンディショニングについて
    d. 治療およびリハビリテーションについて
    e. アクティブなコンディショニングについて
    f. 環境対策
  2.ラグビーフットボール
    a. 競技特性
    b. 体力要素
    c. 傷害の特徴
    d. 傷害予防措置
    e. 体調管理
  3.バスケットボール,ハンドボール
    a. 球技系チームスポーツの競技特性
    b. コンディショニングとは
    c. コンディショニングのための現状把握
    d. コンディショニングの実施に必要な要素
    e. 日々の練習や試合に活かすコンディショニング
  4.バレーボール
    a. バレーボールの競技特性
    b. バレーボールに特に必要とされる基礎体力
    c. その他バレーボールのプレーに必要と考えられる身体機能
    d. 男女の違い
    e. ピリオダイゼーション
  5.野球.ソフトボール
    a. 競技特性
    b. 傷害の特徴と傾向
    c. 投球フェーズ(投球動作の分類と分析)
    d. 投球障害予防のためのコンディショニング
    e. フォーム修正
  6.テニス,バドミントン
    a. テニスの特性
    b. バドミントン競技

C 採点競技系

  1.器械体操のコンディショニング
    a. コンディショニングの要点
    b. コンディショニングの実践・柔軟性の管理
    c. 器械体操競技者のアスレティックトレーナーの心得

D 格技系

  1.柔道
    a. 柔道の競技特性
    b. 柔道のコンディショニング
  2.レスリング
    a. 起こりやすいケガとその予防策
    b. 減量について
    c. 海外遠征時のコンディショニング


赤字は山本担当分。