アスレティックトレーナーガイドブック

山本 利春・外園 隆 監訳、2007年1月15日発行、3,000円+税 ナップ ISBN 9784931411616

第1章 組織と管理


 この章の目的
   1.アスレティックとレーニングとは
   2.全米アスレティックトレーナーズ協会(National Athletic Trainers’ Association : NATA)
   3.アスレティックトレーニングおよびスポーツ医学プログラムの制定
   4.スポーツ医学チーム
   5.アスレティックトレーニング施設とその管理
   6.アスレティックトレーニングの原則
   復習問題

第2章 認識、評価、管理


 この章の目的
   1.傷害の認識
   2.応急処置と救命救急処置
   3.緊急時の搬送方法
   4.緊急の傷害の評価
   5.非緊急の傷害の評価
   6.基本的治療プロトコル:PRICES
   7.応急用副子
   復習問題

第3章 傷害と治癒の過程


 この章の目的
   1.炎症過程
   2.バイタルサイン(Vital Signs:生命徴候)
   3.寒冷療法と温熱療法の理論的根拠
   4.その他の治療テクニック
   5.急性傷害と慢性傷害の管理
   6.アスレティックリハビリテーション
   7.関節可動域(Range of Motion:ROM)
   8.代表的な筋骨格系傷害
   復習問題

第4章 バイオハザード対策実施要綱


 この章の目的
   1.職業安全衛生管理局(OSHA)ガイドライン
   2.血液由来病原体(Blood-borne Pathogens)
   3.全米高等学校連盟規則
   4.創傷の種類と管理
   5.創傷の管理
   復習問題

第5章 予防と補助のテクニック


 この章の目的
   1.傷害の評価
   2.テーピングとラッピングの目的
   3.伸縮テープおよび弾性包帯の使用法の原理
   4.テーピングとラッピングの消耗品の説明
   5.適切な消耗品の選択
   6.テーピングを行う前の準備
   7.テープの貼り方および取り除き方
   8.補助のための弾性包帯の使用とその目的
   9.圧迫のための弾性包帯の使用とその目的
   10.テーピングおよびラッピングに関する各競技の規則
   11.パッドなどの特殊な素材
   12.アスレティックリハビリテーションの原理
   13.注意すべきこと
   14.現場で役立つヒント
   15.予防と補助のテクニック
   16.代表的な用語
   復習問題

第6章 足部、足関節、下腿


 この章の目的
   1.解剖(Anatomy)
   2.傷害評価のフォーマット
   3.傷害評価のテスト 
   4.医師の診断が必要な状態
   5.代表的な傷害
   6.リハビリテーション  
   7.予防と補助のテクニック
   8.保護装具
   9.筋骨格系傷害
   復習問題

第7章 膝関節と大腿


 この章の目的
   1.解剖(Anatomy)
   2.傷害評価のフォーマット
   3.傷害評価のテスト 
   4.医師の診断が必要な状態
   5.代表的な傷害
   6.リハビリテーション  
   7.予防と補助のテクニック
   8.保護装具
   9.筋骨格系傷害
   復習問題

第8章 股関節と骨盤


 この章の目的
   1.解剖(Anatomy)
   2.傷害評価のフォーマット
   3.傷害評価のテスト 
   4.医師の診断が必要な状態
   5.代表的な傷害
   6.リハビリテーション  
   7.予防と補助のテクニック
   8.保護装具
   9.筋骨格系傷害
   復習問題

第9章 胸部と腹部


 この章の目的
   1.解剖(Anatomy)
   2.傷害評価のフォーマット
   3.傷害評価のテスト 
   4.医師の診断が必要な状態
   5.代表的な傷害
   6.リハビリテーション  
   7.予防と補助のテクニック
   8.保護装具
   9.筋骨格系傷害
   復習問題

第10章 頭部、頸部、脊柱


 この章の目的
   1.解剖(Anatomy)
   2.傷害評価のフォーマット
   3.傷害評価のテスト 
   4.医師の診断が必要な状態
   5.代表的な傷害
   6.リハビリテーション  
   7.予防と補助のテクニック
   8.保護装具
   9.筋骨格系傷害
   復習問題

第11章 肩と上腕


 この章の目的
   1.解剖(Anatomy)
   2.傷害評価のフォーマット
   3.傷害評価のテスト 
   4.医師の診断が必要な状態
   5.代表的な傷害
   6.リハビリテーション  
   7.予防と補助のテクニック
   8.保護装具
   9.筋骨格系傷害
   復習問題
 

第12章 肘関節、前腕、手関節、手部


 この章の目的
   1.解剖(Anatomy)
   2.傷害評価のフォーマット
   3.傷害評価のテスト 
   4.医師の診断が必要な状態
   5.代表的な傷害
   6.リハビリテーション  
   7.予防と補助のテクニック
   8.保護装具
   9.筋骨格系傷害
   復習問題

第13章 環境要因および法的・倫理的問題


 この章の目的
   1.環境要因   
   2.高温による疾患(熱中症)
   3.寒冷に夜疾患
   4.高度
   5.時差関連疾患(時差ぼけ)
   6.法的・倫理的に考慮しなければならないこと(アメリカの場合)
   7.娯楽および競技能力向上のための薬物
   8.薬物使用の認識
   9.薬物教育および薬物テスト
   復習問題

第14章 アスレティックトレーニングにおいて特別に考慮すべき問題


 この章の目的
   1.栄養
   2.摂食障害(Eating Disorder)
   3.皮膚疾患
   4.風邪(Common Cold)と気道疾患(Respiratory Tract Infections)
   5.多くみられる疾患
   復習問題

第15章 健康管理と専門家


 この章の目的
   1.アスレティックトレーニング初級教育プログラム:認定
   2.伝統的雇用機会と非伝統的雇用機会
   3.複数の資格

付録


 A:用語集
 B:ウェブサイト


訳者序文

 日本スポーツ界にアスレティックトレーニングという概念が浸透し始めた1992年に(株)クレーマージャパンより「Basic Athletic Training」の訳本が「アスレティックトレーニングガイドブック」と名前を変えて出版されました。当時アメリカの多くの大学のエントリーレベルで使用されていた同書は、たくさんの学生に愛読され、NATA(全米アスレティックトレーナーズ協会)公認アスレティックトレーナーへと導く、文字通りガイドの役目を担っておりました。日本国内においても同様の役割を担うべく発売された「アスレティックトレーニングガイドブック」は長い時を経た現在でも愛読されている息の長い書籍の1つです。しかし、アメリカ本国では第4版として発売されている「Basic Athletic Training 4th Edition 」は長い年月を経てより内容の充実した本に生まれ変わりました。したがって初版から15年目を迎えた「アスレティックトレーニングガイドブック」も内容を見直す時期が少しずつ訪れていたのかもしれません。

 本書はアスレティックトレーナー発祥の地、そして現場の経験に裏付けられた最新のアスレティックトレーニングの知識が飛び交うアメリカで。多くの学生トレーナーに読まれている「Basic Athletic Training 4th Edition 」を忠実に翻訳するとともに、専門用語は極力日米併記しました。そうすることで、現在またはこれから海外でアスレティックトレーニングを学ぼうとする人に最適な内容に仕上がっております。また、「アスレティックトレーニング」を体系立てて学ぶうえでも多くの方々のお役に立てると自負しております。

 ぜひ、これを機会に本場アメリカのシステマティックなアスレティックトレーニングに触れてみて下さい。

 2007年1月

監訳者  山本 利春
       外園 隆